ときどき思い出す、怖い話

こんばんは、スイです。
歌いながら自転車乗ってる人が、ずっと同じペースで後ろについてきて、ちょっとドキドキした帰り道でした。

わたしは自転車通勤なのです。
つかず離れず、何歌ってるかよくわからないまま、400メートルくらいかなぁ……。
追い越してほしくてスピード落とすと、その人もスピード落としちゃうというね。
なんでだよ!って突っ込みましたけど。エアで。
帰り道、もう暗いですしね。
どうしよう、振り向いたときに誰もいなかったら、とか。
そういうときに限って、普段はちらっとも気にしてなかった怪談を思い出しちゃうとかね。
冬ですよ。冬至です。

途中の信号で進路が別れまして、無事に(?)追い抜かれたわけですが……。

思い出しちゃった怖い話が如何ともし難いので、書いちゃうもんね(笑)

わたしの職場で聞いた話なんですけども――。
わたしの勤め先はそこそこ古い建物で、1階が店舗、2階が事務所と従業員休憩室という作りです。店舗を経由しないで事務所に行けるように、入り口は別になっていて、事務所行きの扉を開けると階段があるっていう感じです。イメージわきますかね?

十数年前のある日、夜遅く、仕事を終えた男性従業員が自転車で帰宅している途中、後ろから声をかけられたそうです。
「そこの自転車ー、止まってくださーい」
後ろから来たのはパトカーでした。
ただ彼は、パトカーに呼びかけられているのが自分だとは思わず、自転車をこぎ続けました。そのあたりはゆるい登り坂で、一度止まってしまうとしんどいのです。
再びパトカーから呼び止められます。
「そこの自転車、二人乗りの!止まってー!」
そこでふと、彼は周りを見ました。ところが、彼の周囲に自転車はいませんでした。遅い時間なので人通り自体が少ないのです。
振り向くとパトカーがゆっくり近づいて来ます。パトカーの中にいるお巡りさんと目があって、ようやく彼は、呼び止められているのが自分だと気付きました。
「ダメだよー、二人乗りは。……あれ?後ろの人は?」
パトカーから降りてきたお巡りさんがキョロキョロと周囲を見ます。
「あの……二人乗りって、なんのことですか?」
「後ろに誰か立ってたでしょ?暗かったけど足が見えてたよ」
「……自分、ずっと一人ですけど」
「え?」

――という、ね。
どうやらね。階段にいるらしいんです。会社の。従業員が帰る時に、一緒に行きたくなったんですかね。お見送りかな。
わたしはそういう感覚はゼロなので一度もお会いしたことはありません。ただ、同僚(今は辞めちゃったんですけど)はその手の気配に敏感らしく、その人が言うには、ずっといるそうな。
幸い、階段から落とされるとか、足を引っ張られるとか、そういうことはないのですがね。

もしかして、後ろからついてきちゃったんじゃ……って、ちょっとドキドキしたのでした。
唐突に怪談(笑)

さて、今日はこの辺で。
ではではー。

コメント

タイトルとURLをコピーしました